社会保険はバイトでも加入できる!加入条件と加入のメリット・デメリット

社会保険に加入できる条件

社会保険に加入できるかどうかは、いくつかの条件によって決まります。
まず週に20時間以上働いている必要があり、週に何日、何時間働くことになるのかを事前にしっかり確認することが大切です。
次に、月の給与が8万8,000円以上であることも条件になります。
これは、年間で換算すると106万円以上の収入が必要ということです。

さらに、雇用期間も関係します。
雇用される期間が2か月以上続く見込みがある場合は、社会保険への加入が可能です。
逆に言えば、短期間のバイトでは加入できないということです。
2か月以上の中長期で働く予定がある場合は、加入できる可能性が高いと見てよいでしょう。

ただし、企業の規模も影響します。
現在は企業が101人以上の従業員を抱えている場合に加入が必要ですが、2024年10月以降はこの数が51人以上に縮小される予定です。
最後に、学生でないことも条件とされています。
学生には別の保険制度があるため、社会保険の対象外なのです。

以上挙げた条件を満たしている場合、社会保険に加入できます。
社会経験がなく初めてのバイトという方は、これらの条件をしっかりと確認して、自分が社会保険に加入できるかどうかを把握しておきましょう。

社会保険に加入するメリット

社会保険に加入する最大のメリットは、健康保険と厚生年金保険の二つの保険に同時に加入できることです。
健康保険に加入すると、病気や怪我の際に医療費が大幅に削減されます。
具体的には、診察費や薬代、入院費用などが一定割合で補填されるため、急な健康トラブルによる経済的負担を軽減できるのです。
また、健康保険には予防医療のサービスや健康診断も含まれている場合が多く、健康状態を維持するための支援も受けられます。

厚生年金保険は将来の生活に備えるための制度です。
毎月の給与から一定の額が天引きされ、それが将来の年金として支給されます。
この年金は老後の生活費として非常に重要な資金源となるため、早い段階から積み立てておくことが大切です。

加えて、社会保険に加入していると失業保険にも自動的に加入することが多いです。
仕事を失った際に、一定期間生活費として失業手当が支給されます。
これは新しい仕事を探す間の生計を支えてくれる、大きな安心要素です。
また、社会保険に加入することで、育児や介護、災害時などの特別な状況で一定の給付が受けられる場合があります。

社会保険に加入するデメリット

社会保険に加入するデメリットとして最も大きいのが、毎月の給与から保険料が天引きされる点です。
これは手取りの給与が減少することを意味しますので、短期的には生活費に影響を与える可能性があります。

また、社会保険に加入すると一定の手続きや書類の提出が必要です。
特に初めての加入の場合、手間や時間がかかることがあるため面倒に感じられるかもしれません。